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ADHD大学生の日々

二度目の大学生活を送る、成人ADHD。コンサータその他服用中。

仕事中に泣いてしまった話

たまにTwitterでつぶやいたり、過去記事に書いたりしていますが、私は家庭教師のアルバイトをしています。

将来希望している仕事に少しでも活かせることをしたいという思いがあります。同世代は大学を卒業してバリバリ働いているのに、という気持ちもあったかもしれません。

私が教えている生徒は、「集中するのが苦手」だとか「得意教科と苦手教科の差が激しい」とか、そういった特性を抱える子たちです。この仕事が初めてということもあるし、私自身が発達障害と二次障害のうつを抱えているために、まだどこか慣れない日々が続いています。

 

先の見えない仕事

なかなか仕事で成果を上げたと感じられることがありません。苦手な教科、興味のない教科を教えていると、同じことを何度も説明して、聞いてるんだかもわからないことが多いです。そして次の週にはきれいさっぱり忘れます。一度で覚えるのだったら、私は必要ではないというのは頭では理解しつつも、現状に満足できていないのです。

私の方も報酬系がぶっ壊れているので、そういった状況にストレスを感じることもあります。いちばん思うのはお金をもらう立場なのに、成果を出せなくていいのかということです。ゆっくりやっていきましょう、と声はかけますが、保護者の方がどう思っているかはわかりません。はやく成果が出せるに越したことはないのでしょうしね。

ちりつもでパニック

そもそも学校の授業が45~50分なのに、90分集中しろというのが無理な話ではあるのですが、その生徒はとりわけ集中が難しい子です。返事もしてくれないことの方が多いです。生意気を言う年齢になってきたこともあり、言葉は悪いですがどうもなめられている感じがします。

今日も私が出した宿題のまるつけと、できていなかったところの説明をしていたのですが、ほとんど返事がありませんでした。これは私の問題で、私は叱り方がわからないのだと思います。静かな声で話すように努めているし、情報が多くなると混乱するかもしれないと思っているので3回同じ内容のことを言ったらしばらく黙ります。それで「返事は意思を伝えるために必要なものだから、『わからない』でもいいから返事はしよう」という内容を、説得力があるように伝えられていないのだと思いました。

そのときも質問の返事がないので少し黙りました。大学が終わってから来ていたので疲れもあり、いらだちもあったと思います。この時点ですでにお金をもらっている立場としてどうかと思いますが、私はどうすべきか考えあぐねてうつむきました。ずいぶん長い沈黙だなと思ったのか、生徒から「しっかりして」と声がかかりました。私の質問の仕方がよくないんだろうな、などと考えながら「質問に答えて」と返事をしてもう一度言い方を変えて、答えを二択にしぼって質問してみました。この時点でいらだちが表に出てしまっていました。生徒から「考えてるんだから待って」と返ってきました。そう言って答えを出したことがあっただろうか?私はそれを押し込めて待ちました。

やっぱり沈黙が続きました。諦めて次の問題に進むというのはこれ以上したくありませんでした。どうしよう、とまた考え始めてうつむいてしまいました。研修もお手本もない中でここまでやってきて、次の一手は真っ暗でした。

「しっかりしてよ」再びそう言われても、気力が削がれていくのが自分でもわかりました。「いまどこやってて、質問はなんだっけ?」と尋ねても、それがわからないようでした。すでに同じところを複数回説明し、質問を重ねているにもかかわらず、私のやり方は改善の余地だらけでした。

すでに泣きそうでした。どうしたらいいのか答えが出ませんでした。こらえようとうつむくと、三度「しっかりして」と言われました。生徒は私の不甲斐なさを察していたのかもしれません。机を叩いて大声で「ねえ、しっかりしてよ」と言いました。

もともと大きな音が大変苦手な私です。ばしばし聞こえる音に完全に混乱し「もうやめて!」と叫んで泣き出してしまいました。生徒がすぐにごめんなさいと謝ってくれました。これには救われた気分でしたが、生徒の前で泣き出した情けなさで少し固まっていました。

私はもっと言葉を尽くして生徒と向き合うべきでした。嫌われること、大声で拒否されることを恐れて、しっかり叱ることもありませんでした。諭すように言っているつもりでも響かないことなんて多々あります。結局私は泣くことでしか意思を示せなかった。生徒に謝らせてしまった。お金を頂いて仕事をする点ではプロと変わりないのに、プロ失格だと思いました。

やめるか否か

お前向いてないんじゃね?と思った方はぜひ教えてください。やめるかどうかはわかりませんが。

保護者の方は騒ぎに気付かなかったようなので今回は私は黙っておきました。もうしばらく続けようと思ったからです。でも再来月にはやめてるかもしれませんね。クビになることも考えられますし。

この先心理職を選ぶことに少し不安になりました。こんなんでやっていけるのかな、と思っています。

ただ、今回はこういう苦い経験をしたのであまりいい面を書きませんでしたが、楽しいことももちろんたくさんあって。

いっしょに妖怪ウォッチポケモンの絵を描いたり、妖怪やポケモンのことを教えてくれたりする時間や、繰り返しやってできるようになった問題を喜んだりとか、そういったやりがいを感じられる瞬間は確かに存在します。まだ、解けるようになった問題は、そう多くはないのですが。

今日は私自身の病状も特性も力不足もひどく痛感した日になりました。できれば、いつかこのことを笑い話にできるような心理士になりたいと思います。