ADHD大学生の日々

二度目の大学生活を送る、成人ADHD。コンサータその他服用中。

「がんばったこと」に目が向いた日

先日、大学の行事に出席してきました。

毎年この時期、新入生の歓迎を兼ねて行う会です。私の通う大学は特殊な奨学金制度があって、採用されると学費が4年間免除になります。奨学生は、いまは学内で100名ほどです。この制度のある大学だから私は入れたんです。ただ、入試がコミュニケーション力が問われる試験だったら、私はいまごろ非正規雇用の沼にはまっていたでしょう。

昨年は新入生だったので、ぽけーっと座ったりごはんを食べたりしているだけで終わったものですが、今年は在校生の立場での出席となりました。1年ははやいものです。

グループワークに立ち向かった

前もって自宅に案内と書類が送付されていました。「会の案内」、「事務的な更新手続き」、「グループワークの課題」…。グループワーク?

他の在校生の奨学生とグループワークして、プレゼンしてね!そのためにアイデアを考えておけ!と。幸いテーマは与えられたものから選択で、アイデアをひねり出すことに専念してほしいようです。

私はここで頭を抱えました。グループワークもプレゼンも、きらいです…。

三人寄らば文殊の知恵というように、複数人で話し合うことの意義は大きいと思います。しかし、だいたいグループワークでは2~3人しゃべっていて、無言の人もいますよね。その無言な人間が私です。何も浮かばないし、何に口を出したらいいかもわかりません。そして役に立ってない自分を責めるし、時間が過ぎるのをじっと待っている。こんな苦痛な時間はないと思っていました。「グループワークや発表での態度を成績評価に加える」なんて文言をシラバスに発見した日にはそっとバツ印をつけるような人間です。それが、グループワークをやる。当日会う、よく知らない人と。そして大勢の前でプレゼンもしなければならない。私にとってはとんでもないことでした。

前日はテーマごとに3行くらいずつアイデアを書きました。その日疲れていたこともあり、やりたくなさもあり、キャパシティをオーバーする前にぱたんと閉じてかばんに用紙を入れてしまいました。みんなが練りに練ってきてたらどうしよう?でもなるようにな~れ…まるで試験前夜に勉強を諦めて寝た高校生のようでした。

まあ本当になるようになるね

当日は良いメンバーに囲まれました。ファシリテーターの方と発表媒体(模造紙でした)に書いてくれる方はとてもよくがんばっていたし、他の方も意見を出してくれました。私は最初に出した案がほめられてにやにやしていました。3行でも前日に書いておいてよかったね!

死ぬほどイメトレして、分担してプレゼンしました。私は自分のつかみ部分でみんなくすっとしてくれて、考えたことをそれなりしゃべれた気がして、わりと満足していました。

それはグループワークをしてたほかのチームに向けてプレゼンしたものだったのですが、ほかのメンバーのプレゼンも上手で、なんと新入生や学長のいる前でもう一度プレゼンすることになってしまいました。これはイレギュラー。汗だらだらで二度目のプレゼンを終えました。

がんばったと思えた

うつや発達障害を抱えながら、前向きに生きていくのはむずかしいことです。

怒られた記憶、叱られた記憶、呆れられた記憶…いろんな「できない」に傷ついてきたのはほかならぬ当事者です。そのたびに「もっとがんばらなきゃ」「自分の努力が足りないから」と自分を責め、傷つけてしまうことも多くあります。

私もそうやって自分をないがしろにしてきました。けれどもこの日は違っていて、帰宅してしばらく、やりきったという気持ちが渦巻いているのを感じました。

慣れないスーツを着て、足が痛くなりそうなパンプスを履いて、苦手なグループワークやプレゼンをして…小さなことでも、つたなくても、逃げずに私は「がんばった」。自分をプラスにとらえることができた。今日はいい日だったと思いました。

もちろん平常運行も

いろんないいことがあった日でしたが、いつものようなミスもしていました。

書類に印鑑を押し忘れてたり、新しいストッキングを出したはずなのにすでにやぶけていたり、遅刻しかけたり…。グループワークやプレゼンでできなかったことなんて、枚挙に暇がありません。けれども、ただ自分はいいところもあった、悪いことばかりじゃなかったと思えました。

 

 

せっかく気分が良かったので、こういう記事を残そうと思って書きました。

ただ、今月から始まる前期でも、なるべくグループワークやプレゼンのある講義は避けるようにします。あれが15週続くなんて、耐えられません!

1年に1度くらいなら、いいのかもしれませんね。